互いの口の中を行き来する飴玉。
適度に溶け出して、2人もとろけそう。
徐々にエスカレートしていく深いキス。
服の中にも手を忍ばせて胸の膨らみに触れたら………
カリッと噛んだ飴玉の半分を奈那にあげる。
気持ち良すぎてソファーに押し倒してもキスが止まらない。
口の中になくなっても離れることはなく、もっと…って求めてくる奈那が愛しすぎる。
ねぇ、触れるの禁止って言ってたのは誰…?
こんなに吸い付いてきて可愛い。
「ヤダ……もっと……」
離れても離れてもまだだって言う。
キスがこんなに気持ち良いなんて……
それは奈那だからだよね。
いっぱい求めてきてくれるから。
グッと擦り付ける。
「奈那……もう……俺………」
早くひとつになりたい…………
もう限界………
突然、玄関の鍵を開ける音がしてハッとなる。
「ただいまー!!」
当然明かりもついていていつも通り家に俺たちが居るであろうとのテンションで帰って来た涼子さんの声。
慌てて離れた2人。
着衣の乱れを直しながら「おかえりー」と言う声がかぶった。
あっぶねぇ……!!
歯止め効かないとこだった……!!
もう少し遅ければ完全に脱がしてたよ!!
颯爽と出迎えてる奈那はさすがといった感じ。
俺はといえば………必死で収めてます。
テーブルから離れられません。
「あら?勉強してたの?えらーい!」
「ちょっと…宿題を、教えてもらってて」
「奈那が?ちゃんと教えられてるかしら?」
「失礼な、ヒロも覚え早いから今日はあまり教えてないけどさ…」って俺にだけ見えるように舌を出す。
自然とお手伝いに入る奈那は
「ヒロはもう少しやってしまって」と手伝わないでよくしてくれた。
よくわかってらっしゃいます。
まだ唇に感触残ってる。
あんな煽ってくる奈那は初めてだった。
本当に10分前まで激しく絡み合ってたの…?
今じゃ涼子さんと笑いながら話してる。
完全に姉貴の顔だ。
俺も戻らなきゃ。
弟の顔に…………