「ヒロ……電気消して」
「でも……もうそろそろ…」
涼子さんの帰って来る時間が迫ってる。
するとおもむろに携帯を取り出してメールを打ってる。
パッと見せられて
「生理用品買って来てって頼んだから少し遅くなるよ」とテーブルに置いた。
そのままベットに押し倒されて電気を消された。
再び奈那からのお誘い。
スリル満点で大胆な行動は色っぽさを増す。
着たばっかの服をまた脱がそうとしたら「着たままでも楽しめるよ」ってあなた……
俺は脱がしてくるくせに?
やっぱり上に乗ってくるんですね?
見降ろす奈那も、見上げる奈那も
全部が愛しい。
どれだけ煽るの……?
求められるのは嬉しいって言ったけど
それは俺も同じ。
時間ギリギリまでひとつになってた俺たち。
「おかえり〜」って涼子さん出迎えて一緒に夕飯のお手伝いを卒なくこなす。
いつも通りの行動パターン。
意外と出来てる…?
食べ終わった後も「先お風呂入るね」って席を立つ。
あがったらソファーでテレビ見ながら奈那がお風呂からあがるのを待ってる。
髪の毛乾かしてあげなきゃね。
一緒に歯磨きして目を盗んでキスをする。
寝るまでドキドキしながら触れるか触れないかの曖昧な距離感が楽しい。
「これ以上はバレるってば」
壁に絡ませた手を当てて
まだ離れたくない俺は嫌がる奈那の唇を奪ってる。
本気で嫌がってないくせに。
場所は狭い洗面所。
ドアは閉めてるけど鍵なんてないからいつ両親が入ってきてもおかしくない状況。
部屋に戻るまで待てなくて少し困らせる。
そういうとこまだガキだから見境つかなくて結局舌を噛まれて観念。
イテテ……って噛みながら怒ってる奈那も結構可愛くてクセになりそう。
「明日は触れるの禁止ね?」

