触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜






「ちゃんとお友達と帰って来た?」




ボソッと聞いたら「うん」って上目遣い。
ヤバ……キュンときた。
誰にも声かけれないようガードしてほしいってチカさんたちにお願いして良かった。
あの2人にも関係は打ち明けたらしいから。




「え、何?良い匂いするー!」




「あぁ、クッキー焼いてました」




「奈那先輩マジ!?やったー!」




「何か突然だったのにすみません」




口だけの謝罪な。
ガルル…!お前ら皆、敵だ!!




「いいのいいの、勝手に作っただけだし。頭の切り替え的にもお菓子作りは最適なんだよ?」




昔からそうだったよな。
集中力を保つためによくお菓子作ってた。
どれも美味しかったな。
クッキーも最高に美味いんだけど、
独り占め出来ないのは悔しい。
またこいつらに手料理振る舞うのかよ。
桜井さんはともかく。




「めっちゃ美味しい!!」




当たり前だ。
味は俺が保証する。
わっ!瞬く間に平らげられる…!
最後の1個…!
間に合わず純太の口の中に…!
本気で締めてやろうか!




ブーブー言ってたら隣から肩トントンされてクッキーをあ~んされて口に入れられる。




「ヒロのは甘さ控えめだよ」




って優しく微笑む奈那を今すぐ襲いたいけど……これめちゃくちゃ見られてるしヘタに動けねぇ…!
爆発する喜びをどう処理したらいいんだぁー!!
とりあえずニヤけるな俺…!!




さり気なくコーヒー入れてくれてるし。
ちゃんと俺の隣に座ってくれてる。
俺の分で出してくれたのまで手が伸びてきたから思いきり叩いてやった。
お前らも買ってきたんだろ?
それ食べろよ。




お菓子の山とジュース類でおやつパーティだとかほざいてる。
でも奈那が楽しそうに笑ってるから百歩譲って許してやるよ。
と、思った矢先に純太のヤローが……




「奈那さん、これ美味しいよ?」って奈那にあ~んしようとしやがるから俺が食べてやった。