触りたい、縛りたい、愛したい  〜例え許されない恋だとしても〜





「ヒロ……身長伸びたね」




「……そうかな?」




「見上げる位置が高くなった」




そんなこと言われたら目を合わせるしかない。




「ヒロとの身長差は常に把握してるよ?」




チラリと周りを確認。
近くに誰も居ない。




「姉貴がそう言うんなら伸びたのかも……つーか、ひとつ上の段でも取れたし」




「ヒロを見下ろすのは嫌だったから」




「……なにそれ」




するとまた台の上に乗って服ごと引き寄せられた。
さっきよりグンと顔が近付いて目の前が奈那の唇…!!
固まる俺にニッコリ微笑む。




「ここに乗って背伸びしたら見下ろしちゃうの。普通に立っただけならちょうどいい高さじゃない?」




まるでキスする寸前。
思わず周りを再度確認してしまう俺。




「……うん、そうだね」




奈那の視線を追う。
気のせいかもだけど……俺の唇見てた?
そのまま上がって目が合った。
引き寄せる手は離さないまま……




「どう?びっくりした?エヘヘ、ドキドキの仕返し」




キメ顔さえも胸を打たれる。
何やっても可愛いんだよチクショー!!
機嫌良く戻って行ったかと思えば肩を落とす俺の袖をクイクイして。




「傍に居ていいよ?邪魔じゃないから」




「1人になりたいんじゃないの?」




「離れてたってチラチラ見てるでしょ?逆に気になっちゃうの」




「……へい、わかりました」




これはかなりやられた………
ドキドキの仕返しハンパねぇ……!!
どうしたらいいの?俺…!!




完璧に奈那の方が一枚うわてだわ。