夕方まで本当に寝てた。
リビングのソファーで漫画を読みあさっていたら勢いよく階段を降りてきた奈那。
目の前まで来て押し倒してくる。
いや、本当にいつも急過ぎるから…!!
今度は何っ!?
「キス……したよね!?え、夢…?ううん、リアルだった」
うそっ!?バレてた!?
唇触って感触確かめてる。
でもあの後寝てたよ!?
夢か現実かわかってないなら教える必要なくない…!?
だっていつもからかわれてばっかだし……
「教えてくれないならキスして確かめる…」
「……って、えぇ!?なっ、姉貴っ…!」
押し倒されてるから身体はピタリとくっついてる。
逃がすまいと頬を包まれて奈那の匂いが鼻をかすめる。
「さっきは奈那って呼んだくせに……」
触れる手前でそう言われた。
奈那からのキスは甘くてとろける………
一瞬で理性吹き飛んで熱くなる………
あ……まだ足りない………
そっと離れた唇。
熱を帯びた瞳で見つめられて。
「私が……ヒロの唇間違えるわけない」
ヤバい……そんな顔で言われたら俺だって我慢出来なくなる…!
腕を支えたまま起き上がる。
ソファーで奈那は俺に乗ったままで……
倒れないよう背中に手を添えた。
「ヒロが私を選ぶなら……弟やめていいよ」
そんな誘い文句で挑発しながら顔が近付いてくる。
待ちきれなくて自分から重ねた。
ソファーに押し倒して逆に上になり夢中で奪い続けた。
漏れる吐息に身体が熱くなる。
止められない想いは奈那の服を剥がしてく。
もう………戻れない。
柔らかい身体に包まれて、
俺は奈那と……越える。
越えていいんだよな……?

