沈黙の歌姫


『みんな、昨日から狼義の姫になった宮澤結歌だ』


「結歌ちゃん…かわいいっ!!」

私なんかよりよっぽど可愛いオシャレな女の人が言う


「女子が増えて、華やかになるなぁ」

と男の人がいうと、その隣にいた女の人が


「今までもあたしが華やかにしてたじゃんか」


「嫌、お前は9割男だから。」


「はあぁ??もう別れるっ」


「ごめんごめん。」

2人は付き合ってるらしい。確かに、お似合いだ。


『お前ら痴話喧嘩はその辺にしとけ』


「ねぇ結歌ちゃんも2年??」


頷こうと思ったけど…体が動かなかった…。


『結歌』


海音に呼ばれて振り向くと、肩を引き寄せられた。



ポンッ。と魔法が解かれた感じがして硬直していた体が楽になる


『そう2年。』


私も頷く。今度はちゃんと頷けた。