沈黙の歌姫


俺が向かうのはいつもの倉庫…ではなく


体育館。

あの様子だと結歌は放課後も来るだろうと思ったから



体育館のドアを開けたとき…




「ギャハハハ」


そんな下品な笑い声がした。

左側の壁をみると、結歌がやっていた形跡があり、床が水浸しになっていた。


体育倉庫のドアが半開きになっていて、中から声がする。


結歌…!?


バァァン!!!


気づいたときには体が勝手に動いていた。


制服をはだけさせられ、涙目の結歌。
体は小刻みに震えているが、それでも抵抗出来ない。


『オイ!おめーら何してんだよ。』


結歌の身体をいやらしく触る男が3人とそれを見て笑う女が2人。

いつもくだらねぇ悪さばっかする奴ら。

いつもなら関わろうともしないが、今回ばかりは許せねぇ。



俺のことをみてどんどん顔が青ざめていく5人