沈黙の歌姫



3つ目のボタンに手をかけられたとき、


バァァン!!!



体育倉庫のドアが荒々しく開けられる





『オイ!おめーら何してんだよ。』




聞き覚えのある声…でも、聞いたことないほどに殺気に満ちた声



海音さん…なんだかほっとして涙が滲む。



愛梨や男たちの顔が一気に青ざめているのが分かった。



『次、結歌に手出したら。ただじゃおかねぇ。』

「すっ…すみませんでしたぁ!」

『あ"?謝んのは俺にじゃねぇだろ』

「ご…ごめんなさい」

愛梨らは私に謝って体育館を飛び出して行った。