沈黙の歌姫


『2年か?』

再び聞かれコクンと頷く。






……






頷く!?頷けたっ!?






自分が頷けたことに驚いていると







『これどうしたんだ?』

彼の手が私の左頬に触れる



さっき父に殴られて腫れているのだろう。

私が俯くと、彼はそれ以上の詮索はせず、温かい手で頭を撫でてくれた。