沈黙の歌姫


暴走がいいことだとは思わない。

でも、そんなとこよりみんなと一緒に居たい。


『姫になってくれる?』


海音の目を見てしっかりと頷いた。


『ありがとう。』


【海音は私なんかが姫でいいの?】


『何言ってんの?結歌がいいの』


【声出ないから迷惑かけちゃうよ?】


『いいんだって。結歌は俺に守られとけ』



そう言ってより一層強く抱きしめらる。


『このあと、全員に紹介するな。狼義の姫だって』


本当だったらもっと早く紹介するんだろう。きっと、私のために今日まで待っててくれたんだと思う。


ありがとう。