沈黙の歌姫


1日で1番憂鬱な時間。


父に殴られに帰るようなもの。

だけど、声が出ない私がバイトなんて出来るはずもなく、毎月父に渡される3万円でご飯を食べ、生きている。




だから私は家に帰ることしか出来ない。




もう死んでしまいたい。何度もそう思うのに、死のうと思うと恐怖に襲われる。




生きていても辛いことしかないのに、死ぬことは恐れているなんて、自分でも可笑しい。