暗闇の中でも、自分の頬が赤くなっているとわかる。照れくさそうに千夏は笑っていた。

「……うまく、褒められないんだけどさ。本当はもっと言いたいことあるんだけど」

千夏がそっとあたしの頰に触れる。そして、その顔が近づいてきてあたしもゆっくり目を閉じる。

大輪が空を彩る中、あたしたちは唇を重ねて互いの居場所を確かめ合った。