「それは、ほんとうなの」

「はい、ほんとうです」

「それは、凄いわ。」

そう言うと女生徒は椅子から立ち上がりわたしたちにお辞儀した。

「わたしは黒川麗奈、一年三組です。失礼な態度をとってしまってごめんなさい。こういう部活だからか、からかうだけの生徒が後をたたなくて、またからかいにきたのかと思ってしまったの。」

そうだったんだ。面白おかしくからかう人もいるんだね。それにいかにもからかいそうな金髪がいるんだもんね。疑われて当然か。わたしは早見君に目をやった。

すると早見君も驚いた表情をしている。

「まじかよ」

早見君が呟いた。そうだった。早見君も知らないんだよね。

「証拠と言ってはなんだが今からやって見せようと思う」

姫ちゃんがそう言ってわたしを部室から追い出して、姫ちゃんにやったことと同じ事をやって見せた。

「すげぇな、おい、まじかよ」

クールな早見君がほんとに驚いている。