わたしが女生徒に見蕩れていると、姫ちゃんが女生徒に話しかけた。

「相談したい事があるんだ」

「相談したい事、それは真面目な話しなのでしょうか?ここは心霊研究部ですよ。」

「わかってるよ、だからここにきたんだよ」

「そうですか」

女生徒は感情が見えない声色で話す。なんだろう。凄い迷惑そうな感じがする。

「それではこちらへ好きに座ってください」

私たちは言われるままに女生徒の対面のパイプ椅子に腰をおろした。

女生徒は手際よく、わたしたちにお茶を差し出した。

「では、相談を聞きましょう」

話しづらい。誰から話すと言わんばかりにお互いの顔を見つめ合う。

姫ちゃんが早く話せと言わんばかりにわたしの脇腹を肘で突っつく。わかったよ。姫ちゃん、わたしから話すよ。

わたしは香りさんの事を事細かに目の前の女生徒に話した。すると、今まで感情を微塵を感じさせなかった女生徒がみるみるうちに表情を明るくした。