「あの、なんだ、そうだな。まあ、そのうちにあの自動販売機の辺りをみてみるのもいいかもな」

通学路の途中にあるにもかかわらず、姫ちゃんはそのうちと言った。よほどあの辺りにいきたくないんだね。そんなに恥ずかしいのかな？まあ、あの辺りを歩いていたら補導されるって聞いたしね。

「そうだ！」

突然、姫ちゃんが何かを思い付いたのか、手を打ったように叫んだ。わたしと香りさんはビクッて驚いていた。心臓に悪いよ。何をおもいついたのだろう。

「なあ、千鳥。部活にさ、心霊研究部ってあるのを知ってるか？」

「知らないよ」

「明後日って学校行ったらさ、覗いてみないか！もしかしたらそういうのに詳しい人いるかもしれん」

姫ちゃんは妙案を言ったような優越感に浸ってるような顔をした。姫ちゃん、それって、妙案と言うよりも、赤の他人に丸投げだよ。そんな事言うと怒りそうだからわたしは言葉をのんで、「そうだね。」と言った。