どうしたら姫ちゃんは信じてくれるだろうか。わたしが思案にくれていると香りさんが言った。

「なんだ、わたしの存在をこの子に知らせたらいいのか?」

「そうだよ、何かいいアイデアがあるの」

「簡単なことだ、この子のノートに何か書いてもらい、わたしが千鳥に何を書いたか教えたらいいだろう」

「なるほど~」

などとわたしが香りさんと会話をしていると、姫ちゃんはまた目を覆った。そんな可哀想な子を見るような目はやめてよ。傷つくよ。ホントに独り言じゃないんだから!

「姫ちゃん、聞いて、わたしが今から廊下に出るから姫ちゃんはそこのノートに何か書いて、それを香りさんが見てわたしがに教えてくれるから、わたしが廊下ごし答えるのはどう?」

「いいだろう、やってやろうじゃないか」

なんだか好戦的だな。冗談だと思って怒ってるのかな。

わたしはすぐさま立ち上がり、部屋から出ると部屋のドアを閉めた。