三日という言葉に姫ちゃんは反応する。

「たった三日で三万も稼いだっていうのかよ」

早見君はすぐさま反論した。

「そうだよ、肉体労働したんだよ。」

それをきいて姫ちゃんは大笑いした。

「そうか、にあわねぇ。イケメンがニッカポッカ履いて肉体労働か、でも、お前、案外いい奴なのかもな」

姫ちゃんはそう言うとわたしのほうを向いて言った。

「こいつが汗水かいて千鳥のために頑張ったんだ、受け取ってやってもいいんじゃないか。」

姫ちゃんは最初から意地悪をしたわけではなっかたんだ、早見君の頑張りをわたしに知らせるためにわざと意地悪な事を言ったんだね。でもね。お金の出処がどうかって話しじゃないんだよ。

「早見君、ありがとう。でもお金は受け取れないよ」

「それじゃ、俺の気が済まない」

早見君も強情だ。お互い意地の張り合いになったなぁ。困り果てたわたしは姫ちゃんのほうを見た。姫ちゃん、助けてよ。