Thidori(そもそも幽霊って成仏するの?)入部編

食いついた!わたしの説明じみた言葉に。彼もまた、誤解を生んでいる今の状況にたじろいでいたのだろう。それはそうだよね。ほぼ初対面の女の子をあたかもやり捨てたみたい言われて、困るよね。

「そうです。あの時、置いてかれたものです」

あれ、あれれれ、彼のせいじゃないないのに、なぜか攻めてるように言っちゃった。彼はすぐさま反論した。

「あのな、たまたますれ違っただけで、おれは何もしていないだろう」

そうだよ。彼はあんまり関係ない気がする。けれど姫ちゃんの怒りは収まる気配がない。

「何言ってんだっ!おまえが不良達を連れてきたんだろうが」

姫ちゃんは彼の胸ぐらを掴んでいる手に、更に力を込める。彼の上半身が押しやられる。彼は姫ちゃんの手を掴んだ。

「いいかげんしろよ、女でも容赦しないぞ?」と、彼はすごむ。

気の強いだけの女の子なら、それで引き下がるかもだけど、姫ちゃんには逆効果だよ。