そう言うと姫ちゃんは「香りさんって誰だ?」と聞いたのでわたしは姫ちゃんには見えない香りさんを指さして「ほら、そこで前のめりになっている人だよ」と言った。
姫ちゃんには間抜けな体制になっている香りさんの姿が見えないために、辺りをきょろきょろと見回す。そっか、姫ちゃんには見えないんだよね。こんな愉快な光景を共有できないなんてちょっと寂しいな。
大笑いしたわたしを見て香りさんはすっかり拗ねたようだ。わたしの頭の上に戻り、ブツブツ念仏ように文句を言っている。
「誰がスーパーボールだって、歩けって言ったの誰だっけ?間抜けな姿はさぞ面白かったでしょうね」
もううるさくて姫ちゃんと会話どころではないよ。わたしは小声で「ごめんって、笑いたくて笑ったんじゃないから」
そう言っても香りさんはプンプンしている。もう機嫌なおるまで無視していよう。わたしは心の中でそう決め込んだ。
姫ちゃんには間抜けな体制になっている香りさんの姿が見えないために、辺りをきょろきょろと見回す。そっか、姫ちゃんには見えないんだよね。こんな愉快な光景を共有できないなんてちょっと寂しいな。
大笑いしたわたしを見て香りさんはすっかり拗ねたようだ。わたしの頭の上に戻り、ブツブツ念仏ように文句を言っている。
「誰がスーパーボールだって、歩けって言ったの誰だっけ?間抜けな姿はさぞ面白かったでしょうね」
もううるさくて姫ちゃんと会話どころではないよ。わたしは小声で「ごめんって、笑いたくて笑ったんじゃないから」
そう言っても香りさんはプンプンしている。もう機嫌なおるまで無視していよう。わたしは心の中でそう決め込んだ。



