香さんは、はじめのうちはプカプカと空中を漂って辺りを見回していたけれど、わたしたちの会話に入りたいのか今はわたしの隣りを歩くように飛んでいる。わたしは香りさんにある疑問をぶつけてみる事にした。小声で姫ちゃんに聞こえないように注意して。
「香りさん、どうせなら歩いたらいいのに」
すると香りさんは一生懸命に足を地面につけようした。ぐぬぬぬ、フンっと唸るも一向に香りさんの足は地面につく気配がしない。香りさんは苛立ちを隠せないようで、一気に上昇する。
「見てろよ、千鳥」
わたしにそう言うと、香りさんは一気に下降した。わわわわっと香りさんが悲鳴をあげた。
香りさんは弾力のないスーパーボールのようにぼよーんとわたしの前方に跳ねて行った。
「あははは、もうダメだ、笑いを我慢できないよ」
いきなり笑い出したわたしを見て、姫ちゃんが「どうした、何が可笑しい」と聞いたのでわたしは「香りさんがね、スーパーボールみたいに跳ねていったの」
「香りさん、どうせなら歩いたらいいのに」
すると香りさんは一生懸命に足を地面につけようした。ぐぬぬぬ、フンっと唸るも一向に香りさんの足は地面につく気配がしない。香りさんは苛立ちを隠せないようで、一気に上昇する。
「見てろよ、千鳥」
わたしにそう言うと、香りさんは一気に下降した。わわわわっと香りさんが悲鳴をあげた。
香りさんは弾力のないスーパーボールのようにぼよーんとわたしの前方に跳ねて行った。
「あははは、もうダメだ、笑いを我慢できないよ」
いきなり笑い出したわたしを見て、姫ちゃんが「どうした、何が可笑しい」と聞いたのでわたしは「香りさんがね、スーパーボールみたいに跳ねていったの」



