わたしがアワワしてたじろいでいたら香りさんは「冗談だよ、気をつかわれるより助かるよ」

そう言ってわたしの顔を逆さまになりながら覗きこむ。

「あ、あの、怖いんですけど」

「なんて酷いこと言うの、わたしだって幽霊でも女性なのよ、ピチピチの!」

見た目は綺麗なんだけど、香りさんって何歳なんだろう?二十代半ば位には見えるけど、、、はっ!わたしは恐ろしいことに気づいてしまった。

「香りさん、あの、怒らないで聞いてくれますか?」

怪しむようなじとめをわたしに向ける。香りさんは「よし、怒らないから言っていいよ」

そう言ってくれたのでわたしは素直に聞いた。

「香りさんって死んで百年とか経って百歳とかじゃないですよね?」

わなわな震える香りさん。

「わたしが百歳の婆さんにみえるのか?あー」

この人怖いよー言動がたまにヤンキーだよ。