ｺﾂﾝ

「わっ」

なにもないところにつまずいて、転びそう……
回避しようとしたけど無理そうだから、諦めて痛みを受けようと思ったら、

ｷﾞｭｯ

杏「おっと、気を付けろよ」

「ありがとー、杏璃♪」

杏璃いわく、私は、運動神経はいいけど、ドジで危なっかしいから、
目が離せないだとか……
だから、つまずいても、すぐに気づいて助けてくれるんだ。

杏「てか、琴葉、時間やべーから、走るぞ」

「うん」

ダッシュで学校に行って、教室の前についた時には、もう少しで
遅刻だって頃に

ダン！！

思いっきりドアを開けると、皆がこっちを見る。
不良校なのに、皆いるとか凄いと思うって思いながら、
させた張本人なんだけどね笑笑

まぁ、いない人もちらほらいるけど、

〔杏璃さまぁー❤️おはようございますぅー❤️〕
〔琴葉ちゃんおはよー🎵今日もかわいいねー🎵〕

など、女子は杏璃に、男子は私に声をかけるのが、彼（彼女）達の
モットーなんだと、この前聞いた。

杏「………（ｳﾙｻ）」

「（ちょ、杏璃！）みんなおはよー🎵」

杏璃は、友達や、仲間以外と仲良くしないから………まぁいっか、

そして、HRが終わると、
杏璃の周りには女子が、
私の周りには男子がいる。

邪魔って訳じゃないけど、眠い。今は付き合ってらんない。
杏璃の方を向くと、杏璃がすぐ気がついて、いっせーのーでで立ち上がる

「ごめんね、眠いからまた今度」

〔うん、じゃあねー〕
〔おやすみー〕