私を、好きでいてくれた人


「私……ちゃんと小林くんのこと意識してる、さっきの…元カノのことだって、気にしてるのは私の方で……」


「…早瀬…」


「その…ちゃんと、小林くんのこと好きだと思う…」


そう口にして、恐る恐る小林くんの表情を見ようと顔を上げると、私の目の前には小林くんの首元が見えて、すぐに私は小林くんに抱きしめられた。


「……っ!」


「それ本当…?早瀬が嘘つくとは思ってないけど、少し…信じられなくて…」


「……うん、本当だよ?」


「マジかぁー…はぁー…」


小林くんの、吐息交じりの嬉しそうな声が嬉しい。


小林くんのぬくもり、あったかい…。


私が小林くんの背中に腕を回そうとすると、「ワンワン!」と近くを散歩していた犬の鳴き声が聞こえて、驚いた私達はすぐに離れた。


「悪いっ…こんな外で…」


そう言った小林くんの頬は、まだ赤いままだ。


そんな小林くんが愛しいし、私の顔もきっと赤くて心臓もドクドクいってる。


「とりあえず…車、戻ろうか?」


「うん…」