私を、好きでいてくれた人


「そろそろ車戻るか?喉乾いたろ?」


「……え!?ちょっと待って!」


そう言って私も立ち上がった。


「どうした?」


「どうしたじゃないよっ、なんで…私の気持ち聞かないの?」


「えっ…?それはー…」


「もしかして、"早瀬が俺のこと好きになるはずないから”?」


「あー…うん」


そう言って小林くんは頷いた。


「なんで…?さっき存在が近いって言ってたじゃんっ、私だって…もうあの頃の私じゃないよ?」


「早瀬……」


そして私は小林くんの目を見て、精一杯言葉を続けた。


「小林くんの気持ちがどれくらいなのか…想像できないけど、私にもちゃんと気持ちあるし……」


「えっ…?」


「って言っても、気づいたの最近だから…小林くんと同じレベルじゃないかもしれないけど…また私言うタイミング間違えてるかもしれないけどっ…」


そう続けて、私は手のひらを握りしめた。