私を、好きでいてくれた人


そして車は目的地の海に着いた。


秋の気配もする今日の浜辺には、犬の散歩をしてる人や、カップルがちらほらといる程度だった。


私達は車から降り、浜辺の前のコンクリートの階段に座った。


っていうか…これってただの海デートだよね?


友達同士で来るところじゃないよね?


なんで海なんだろう?


「早瀬、ここ来たことある?」


「え?ううん…ないよ?」


「良かった…俺も初めて」


「そうなんだ?なんでここに?」


私がそう聞くと、小林くんはポケットから携帯を取り出した。


「んー…まぁ海とか久々だし、写真とか撮ってインスタ映え?」


「インスタしてないでしょ?」


「ははっ、バレた?」


そう言いつつも、小林くんは携帯で海の写真を撮っていた。


結局撮ってるし、っていうか、答えになってないし…。