駅に入り、私は小林くんに託されるように、ベンチに座った。


「ちょっと待ってて?」


「……うん?」


はぁー…びっくりした。

私は手の甲を額に当てる。

びっくりして、少し酔いが覚めたかも…。


「はいっ」


「えっ?」


声をかけられ、顔を上げると、小林くんがミネラルウォーターを私に向けていた。


「もらって…いいの?」


「その為に買ってきたんじゃん、ほら」


「うん…ありがとう」


「おぅよ」


私はミネラルウォーターを受け取って、少し飲んだ。

小林くんも隣に座り、お茶を飲んでいた。

すると、私はお茶を飲んでる小林くんを見て、何かを思い出した。