私を、好きでいてくれた人


そして帰りの電車に乗ると、いつもの時間にしては珍しく席が空いていて、私は疲れた体を椅子に掛けた。


そして小林くんの乗ってくる駅に電車が停まり、私は思わず乗ってくる乗客の中から小林くんの姿を探す。


「…あっ」


すると、今日はすんなり小林くんが私の前に現れる。


「早瀬っ、お疲れ」


「お疲れ、隣空いてるよ」


「おぅラッキー、今日座れるんだ」


「そうなのっ」


小林くんが私の隣に座り、電車は発進した。


私はお昼のことを思い出し、つい小林くんの横顔を盗み見る。


「……」


小林くんは、私みたいに引きづってた分けじゃないって言ってたし、
ありえないよね…?


そう思ってると、小林くんも私のことを見てきた。


「えっ…なんだよ?」


「あ…ううん、なんでもっ」


「なんだそれっ」


「はは…あー…あのね?実は職場の同僚に小林くんのこと、ちょっと話してるんだけど…怒らない?」


「えっ?あー…別に?怒りはしないけど、文句とかじゃねーだろうな?話すならカッコつくように話しとけよ?」


「あ…はは…それでね、今日その同僚の子がおかしなこと言ってて…」


「おかしなこと?」


「そう、もし小林くんがね…」