……まぁそうなるよね。


『うん、わかった!』


私はニコッと笑って莉緒ちゃんに返事をすると頭をなでなでしてくれた。



「えーっと、花鈴バイク乗れそう?」


樹が赤くて金のラインが入ったバイクを指さして聞いてくる。


ちょっと……高くて乗れないかも。


『わかんない……』

「だよね。……ちょっとじっとしててね?」


そう言って樹は私の体を持ち上げる。


『え、ちょ樹!?』

「はい、バイク跨いで〜」


あ、そういう事か。
びっくりしたぁ。


……ダイエットするべきだった。


『あ、ありがとう』

「どーいたしまして!さ、いこっか?」


樹が私の前に座って、くるっと振り向く。


「ヘルメット忘れてた。被って?」


ポンッと私の頭にヘルメットを被せてくる。

私はカチッと紐をつけて悩む。