*
『これから、第63回、桜花第一高等学校入学式を始めます。』
女の人のアナウンスが流れて、ざわざわがぴたっと止む。
「……黒崎とクラス別れちゃった…。」
黒崎とは見事にクラスが別れた。黒崎が1組で、僕が3組。丁度、端と端だった。
にしても、随分とカラフルな入学式だな。校長先生の話が始まる中、皆の髪型と色を眺める。
特に多い髪色は、綺麗なブリーチと黒崎と同じ茶髪だった。
真面目そうな髪型は、誰一人としていなかった。
『新入生、紹介。1年1組 1番、秋元 しおり。』
「はい。」
何ともやる気のない返事で、読み上げが始まった。
*
『14番、相良 逢人。』
「はい!」
やっと僕の番が来た。休んでいる子も多く、安否確認が絶えなかった。
『15番、佐久間 冬樹。』
「……ハイ。」
隣の人、めっちゃ格好いい。フランスの人みたいな綺麗な容姿。頭のブロンドヘアは、もしかしたら地毛だろうか。
……僕、生きて帰れるかな…?
『これから、第63回、桜花第一高等学校入学式を始めます。』
女の人のアナウンスが流れて、ざわざわがぴたっと止む。
「……黒崎とクラス別れちゃった…。」
黒崎とは見事にクラスが別れた。黒崎が1組で、僕が3組。丁度、端と端だった。
にしても、随分とカラフルな入学式だな。校長先生の話が始まる中、皆の髪型と色を眺める。
特に多い髪色は、綺麗なブリーチと黒崎と同じ茶髪だった。
真面目そうな髪型は、誰一人としていなかった。
『新入生、紹介。1年1組 1番、秋元 しおり。』
「はい。」
何ともやる気のない返事で、読み上げが始まった。
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『14番、相良 逢人。』
「はい!」
やっと僕の番が来た。休んでいる子も多く、安否確認が絶えなかった。
『15番、佐久間 冬樹。』
「……ハイ。」
隣の人、めっちゃ格好いい。フランスの人みたいな綺麗な容姿。頭のブロンドヘアは、もしかしたら地毛だろうか。
……僕、生きて帰れるかな…?