水の子

ピロリンッ
reinがきた。
｢誰からだろう。｣
この間rein交換した子だ。名前はしらない。
“咲彩ちゃんだよね？明日の昼、トイレの前に来てちょうだい。お話がしたいの、”

面倒だ。女は。


昼
｢あ、咲彩ちゃん！待ってたよ！｣

｢ごめん。あなた達の名前わからない｣

｢あ、私は歩実。その2人は稀子と揺音｣
歩実、稀子、揺音。この子達の名前は覚える必要ないかな。

｢ねえ、咲彩ちゃん。まず聞きたいんだけど。｣
と言い差し出されたスマホの画面は真っ暗。
｢ええと……画面真っ暗…｣
あっと言い慌てて差し出したスマホの画面には私のいとこの緋鞠のintotaguromuのプロフィールが映っていた。

｢なにがしりたいの？｣

｢あんた緋鞠先輩とどういう関係？そうそう繋がれない仲なのに。｣
面倒だと思い帰ろうとすると背中を蹴られた。
｢早く答えなさいよ！｣
嫉妬だろうな。可哀想に。

｢本当にあなた可哀想だわ笑｣

｢なにがいいたい。｣

｢ひと2人連れて私に挑みに来るのね
ただの嫉妬の癖にね。｣

“水の子”の私に勝てるはずなどない。

またこの子が殴りかかろうとしている。
私は腕をキャッチできる。心もスケスケ。興奮している様子。

｢オラァ！｣

スカッ

｢うぅ…避けたか。｣

｢稀子、揺音、捕まえて。｣

｢あなた達には無理よ。｣

10分ほど追いかけてきたが捕まえることが出来なかった。
息はきれていて顔が真っ赤になった彼女たちを見て可哀想になった。

｢あなた達、本当に可哀想だわ笑｣

｢はぁ…なん…で、息切れてないの…｣

｢息なんてきれないわよ。あれくらいで息なんてきれていたら生きていけないわよ笑大丈夫？｣
｢私は走っていただけ。ジャンプも何もしていないわ。あなた達は遅い。動きも鈍い。そんなので私に対抗しようと思ったのね。バカね笑｣

｢あんたまさか水の子なの…？｣

｢ええ、いいわ。バレても。私は記憶が消せるの。なんでもよ。｣

｢もう諦めなさい。｣
｢その前に、ちょっと着いてきて。会わせたい人がいるの。｣

と言い、ある人に電話をした。