「…っん」 ハヅキの唇は毒みたいに甘い。 全身をまわって、麻痺させて、虜にさせて、 …何も考えられなくなる、毒。 思わず吐息を漏らした私に、ハヅキが動きを止めて 「……最悪だ」 そう呟いて、私の上から退いた。 「…え、どうしたの?」 「ほんっとばかだね?さぁちゃん?」 あ、いつものハヅキの口調だ。 「今。俺の部屋。親はいない。ベッドの上で。 …無防備すぎて殺したくなる」