もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】







「………は…?」




掠れた、ハヅキの声。




「だから、私ハヅキのこと」



ぐ、とハヅキに口を手で塞がれた。





「……うそでしょ」





独り言みたいにハヅキは呟いて、



その色素の薄い瞳は戸惑うように揺れている。





「……さぁちゃんはずっと、俺なんて見てなかったでしょ。

だからせめて、さぁちゃんの眼中に入りたくて。それだけに必死で、だから俺は



それ以上のことなんて、何も望んでない…」





ハヅキの手から力が抜けて、私の上からどいた。





寝転んだ私の横に座って、クシャ、と自分の前髪をつかむ。







「でも。


望んでないと思ってたけど



そんなの到底、ムリだった」