「どういう…こと…?」
ゆっくり階段をおりて二人の前に行くと、ギョッとしたように渓渡が目を見開いた。
「…紗英!?」
「今言ってたことホントなの?」
ずっと弥佐ちゃんが好きだったって。
渡りに船だって。
浮気してたって…
渓渡は少し黙ってたけど、面倒くさそうに、はぁ…とため息をついて前髪をかきあげた。
「ほんとだよ。でもお前も浮気してたんだからおあいこだろ?」
「だからそれは誤解だって!私は浮気なんか絶対にっ…!」
「あーもうどっちでもいいから」
渓渡の抑揚のない声に遮られる。
「てか浮気してくれてた方が都合いいんだけど」



