「信じていいのかな?」
弥佐ちゃんが疑るようにして渓渡を見ている。
部活ないのに、何で二人一緒にいるんだろう。
…や、部活なくても、なにか部内のことで、話したいことがあるのかも。
そう自分に言い聞かしてみるけど、嫌な予感に心臓がバクバクした。
そして、その嫌な予感はすぐに現実となる。
「信じろよ。ほんとに紗英とは別れた」
「えー?いいのー?」
「いいよ。あいつ浮気してたし。つーか元から好きじゃなかったし。
ずっと言ってたじゃん、俺が好きなのは弥佐だけだって」
渓渡が弥佐ちゃんを引き寄せて抱きしめる。
チュ、というリップ音がひびいて、頭がクラクラした。



