「……え…」 ハヅキに言われた言葉が、ズドンと鉛のように心に重くのしかかる。 「…安心してよ?」 ハヅキがとってつけたような笑顔を浮かべて、かすめるように一瞬、私の頬を撫でた。 「…今度はもう、会いにこないから」 そして私の頬に触れた手をギュッと握ってポケットに突っ込むと 私を置いて歩いていった。