「き、京星くん…」
「ん?」
優しい目をした京星くんがわずかに首を傾けた、そのとき
「近い、」
ダンッ…!と、私と京星くんの真ん中めがけて突如飛んできたバスケットボール。
あまりに驚きすぎて声も出ない私の前で、床に落ちたバスケットボールがコロコロと転がっていく。
コロコロ転がったボールは誰かの足元で止まって。
視線をあげると
「って。誰かさん、さっき言ってませんでしたっけ?」
天使モードの笑顔を作ったハヅキが私たちを見下ろしていた。
も、もしかして今…
「ハヅキが投げたの!?」
「ごっめーん。手がすべっちゃって」
嘘だ。絶対嘘だ。
絶対、狙ってボール投げてきたんだ…!



