もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





慌ただしくお弁当をランチバックにしまって、机の横のフックに引っ掛けて。



ジャージを持って更衣室に向かおうとしたら、




「痛っ!?」




強い力で腕をつかんで引っ張られた。



振り向くとハヅキ。




「いったいなぁ。何すんの!?」



「………」




なぜか無言のハヅキは、私の腕を、さらにグイッと引っ張って。





「痛!!」



ガツッ!と頭突きをかましてきた。




「何!?!?」



「…べっつにー」




私の腕から手を離したハヅキがニッコリ笑う。





「ただのイジメ。じゃーね」




ただのイジメって…




「ふざけっ…」



「紗英まだぁー?」




急かすように莉加が呼ぶ。




「~っ、今行くー!」




頭突きされたおでこがジンジン痛む。



心なしか、足元もフラフラするような…。