もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「わーい!ありが…」



喜んでチュロスを受け取ろうとしたけど、京星くんは私に差し出すことなく、ん、とまだ一口も食べられていないチュロスの先端を私に向けてくるだけ。



…これ。これってもしかして。“あーん”ですか!?





「き、京星…くん?」


「ん?」




コテ、と首をかしげる京星くん。


何の邪気もなさそうな、強いていえば授業中にする居眠り直前のような優しい目をしている京星くん。


そっか、いつもの授業中だったら居眠りゴールデンタイムですものね!


きっと頭の働きが鈍っているんだ!あんまり深い意味はないんだ!





そう思うと、京星くんのご厚意を無下にするのも悪いし、とそんな気がしてきて。





「じゃ、じゃーいただきます!」





京星くんの差し出すチュロスに、パクッとかみついた。