もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「えっ!一口ちっさ!?ハヅキちっさ!?何!?ぶりっこなの!?うける~!!」



バシッとハヅキの肩を叩いたと思ったら、そのまましなだれかかるように寄りかかるこのみちゃん。



「黙れ。俺甘いもの好きじゃないの知ってんだろそもそも!」



怒りつつも、このみちゃんに寄りかかられるままのハヅキ。




隣同士で座る二人の距離もすごく近い。



ハヅキは心許してるって感じで私に対する態度とは全然違うし。




幼なじみって…こういうもの?





「食べてる?紗英」



思わず二人をじっと見つめてしまう私に、京星くんが話しかけてきた。



慌てて顔をあげる。




「うん!食べてるよ!おいしいね…って、そういえば京星くん甘いの苦手だよね!?」




京星くんの全然減ってないチュロスを見てハッと思い出した。




京星くんがふっと笑う。




「じゃ…紗英食べる?」



「え、いいの!?」




うん、と頷いた京星くんが、ん、とチュロスを差し出してきた。