もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






「おい…ハヅキ」



京星くんが咎めるように言う。

ちなみにその時このみちゃんはと言うと、なぜか一人で爆笑していた。



「なーにー?キョーセーくん?」



「紗英はお前のモノじゃない」




ピクッとハヅキの眉毛が動く。




「…ふーん?でもキョーセーくんのモノでもないよね?」



「…そもそも紗英はモノじゃねーから」



「でたー、そーゆーキレイゴト?」





聞き飽きた、とハヅキは吐き捨てるように言うと、なぜか紐を私に託してどこかに歩き去っていった。



な、なんて勝手な奴…!





「で?それ買うの?紗英ちゃん」




このみちゃんがニヤニヤしながら私に抱かれているマヌケな犬に目を落とす。




「まさか!やだよ、もっと可愛いのがいい」



「そー?私はすっごく可愛いと思うけどなー?」





そうか、ハヅキとこのみちゃんは好みが一緒なのか…。