もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】





「…実は前にたまたま見かけたことあって、かわいいなって思ってて…ずっと話せる機会ないかなって思ってました」


「そ、それは…どうも」




びっくりした。こんなことを言われたのは生まれてはじめて。




素直に嬉しいけど、めちゃくちゃ嬉しいけど、…距離、近すぎない!?




1年男子はどんどん私との距離を詰めてくる。




肩が触れ合って、それ以上に体を密着させようとしてくる。





「ね…よかったら今度ご飯とか行きません?」




まわりの人みんな突然現れた美少女の存在に夢中で、たぶん誰も気づいてない。




「ちょ、ちょっと。とりあえず離れて…」



「なんで?ここってこういうトコでしょ?」




違うわ!

ここは本物のメイドカフェでもなければキャバクラでもない。ただの健全極まりない学園祭の出し物、なのに。



そう言ってやりたいけど、私がここで騒いだら迷惑がかかるんじゃ。



トラブルになって、先生でも飛んできたらこの楽しい学園祭が台無しになっちゃうかもしれない。




黙った私の顔に、1年男子が触れようとした、そのとき





「こういう時だけ大人しくなってんじゃねーよ」