もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






頭上から突如聞こえた可愛らしい女子の声。




お客さんの、男子2人と一緒に思わず顔をあげる。と…






「っ、は、ハヅキ!?」



「どーもっ、メイドのハヅキでーすっ♡♡」





なぜかメイド服をバッチリ着こなしたハヅキがヒラヒラ手を振っていた。





隣の男子がボソッと「かわいい…」と呟く。




どーやらハヅキを全然知らない人から見ると、ハヅキはカンペキな女子にしか見えないらしい。


声もいつもと全然違う、女の子みたいな高い声…!




「いやお客さん、これ、おと…うっ」




男ですよ!と教えてあげる前に、後ろから伸びてきた手に乱暴に口を塞がれた。




「んんー!(何するの!?)」



「余計なことは喋んないことをオススメするよ?」




耳元で囁かれた声は、いつもよりも低い、完全な男の声だった。