もっと泣かせて愛したい。【書籍タイトル:一途なイケメン幼なじみは、愛が重すぎる溺愛男子でした。】






ハヅキのデコピンの威力は凄まじい。




涙目になっているであろう私を見て、満足そうに口角をあげるハヅキ。




やはり悪魔…!





「おい!」




咎めるようにそう言った京星くんに、ハヅキが向き直る。





「と、いうか……ふーん。
キョーセーくんもシフト午前中なんだ?」



「だったら何だよ」




「べつに?よろしくね」






ハヅキがニッコリ笑って、京星くんに右手を差し出した。



一瞬、面食らったように目を見開いた京星くんも、眉をひそめつつ、差し出された手を握る。





「…こっちこそ」





ギギギギギ、と、2人の握手から握手らしくない音が聞こえたような気がした。



というか2人とも、手首に青筋が浮き出ている。




…握手ってこんなに力強くするものだったっけ!?





しばらく握手をしたまま見つめ合っていた2人だったけど、近藤の「おい!いい加減打ち合わせすんぞ!」の声でようやく離れた。