―――バカじゃねーの。 さぁちゃんは、よわい男はきらいだって言った。 気付いたら俺は、つよい男になろうと思った。 “にばんめ”は嫌いだ。 いちばん。 いちばんになりたい。 そのために、死ぬほど勉強した。体も鍛えた。時には殴り合いの喧嘩だってした。さぁちゃんに会えなくなってからずっと。 ―――バカじゃねーの。 そのたびに俺は心の中でそう呟く。 もう会えないのに。 なんであんなジャイ〇ン女、いつまで引きずってんだろ俺。 頭ではわかってんのに、 “ハヅキ!” こびりついて離れないんだ。