次々に私のシャツのボタンを片手で器用に外していくハヅキ。
何個か外すと勢いよくキャミごとまくりあげた。
「やだっ…!?」
う、嘘でしょ!?
たくしあげられたシャツのおかげでよく見えないけど、間違いなくハヅキの目前には私の下着が晒されているわけで。
あっ、ありえない…!!!
「ふーん。ピンク」
ハヅキが楽しそうに言った。
「何すんの!?やめてよっ、お願い…!!」
ジタバタあばれるけど、ハヅキは華奢なくせに押さえつける力が強くて、男子だってことを実感する。
あんなに可愛かった昔のハヅキはどこにもいない。
私バカだ。ついこの間、選択教室であんなことされたばっかなのに。
またこんなことになって。ほんとにバカ。ハヅキが言うように“おめでたい奴”だ。
「やだ…」
ハヅキは私が泣くと喜ぶ。だから泣きたくない。
でも。
「お願いハヅキ。やめて…?」
私の胸元に唇を寄せるハヅキに。
完全に動きを封じられて、私はもう、泣いて乞うことしかできない。
「……」
無言で顔をあげたハヅキ。涙で視界がぼやけて、その表情は全然わかんないけど。
「…泣き顔。綺麗」
そう呟いたハヅキが私の頭を撫でる手つきは、ひどく優しかった。



