ガチャリ。 リビングのドアを開ける。甘い、いい匂いが漂ってきた。 「おかえりー紗英。遅かったじゃない」 お母さんの声。 「うん、ちょっとデ…寄り道してて」 デートと言いかけて慌てて訂正。 デートじゃない。あれはデートじゃない。だって京星くんはカップルのフリをしてくれて… 「ふーん。デ…寄り道してたんだ?」 るだけなんだか…ら… ……… 思考停止。目の間の状況、理解不能。 だって。 「おかえり、早見さん」 なんでうちのリビングにハヅキがいるの!?!?