あなただけ見つめてる

そう言ったとたん、俺の方に
倒れてきた優香

「優香!?」

体が熱い

「くそっ」

優香の近くにあった荷物も持って
優香を抱えて、車に戻れば

「ママー?」

「ママ連れてちょっと病院行こうな」

「びょーいん?」

「そう。ママ見てもらおうな」

「うん」

何もなければいいけどな
ただの風邪で熱であってほしい

雪の降ってる運転も、怖かったが、優香がどっか行っちまいそうで
俺はそっちのが、怖かった。

けど、やっぱ雪の日になっているからか
どこの病院も閉まってて

「ここも、だめか・・・!」

「あら?どうしました?」

え?

「今ちょうど閉めようと・・・」

「すみません。妻を、妻を見ていただけないでしょうか!?」

「え?」

「連れてきなさい」

そう言ってくれた先生は、ちょっと怖そうな
女の先生で

車から妻を抱えて、車に子供たちだけ残すわけにもいかないので
子供たちも下して病院の中に入れば

暖かっくしてくれていて

「すみません」

「いいんですよ。
では診察をしますね?」

そう言って診察をしてくれた先生

日中の様子はわからないが
3時くらいに買い物に行ったきり帰ってこなくて
ずっと、公園にいたかもしれないという
趣旨の話をしたところ

「そうですか。奥様は、妊娠なさっているようですし
精神的に参っていたのかもしれませんね」

は?

「顔色が悪かったのは、そのせいでしょう」

マジかよ