翌日

翔とデートするのに、久々のスカートをはいてみた

「おっ可愛いじゃん」

そう言ってくれたのは、翔で
しかも車で来てくれるなんて思ってなかった

「はい乗って」
そう言って助手席のドアを開けてくれた翔

「あ、ありがとう」

こんな、かっこ良かったんだ
高校の時は、全くそんなの気づきもしなかった

車を発進させた翔

運転してる姿もかっこいいなんて、反則だよ
一応免許持ってるけど、あまり運転しないから
車は持ってない。
でも、こういう時にはいいかも

「何?運転しづらいんだけど」

「ご、ごめん」

見すぎちゃった・・・かな

「いや。あからさますぎて、俺がどうしたらいいか分からないだけ」



運転している間に着いたのは
まさかの真冬の”海”

「なぁ、聞いてもいい?」

「何?」

「どうして俺を選んでくれたの?」

「私ね?最初は颯が好きだったの」

「知ってる」

「だけど、颯は夕陽を選んだ。
じゃあ、私はどうしたらいいの?って思うことが多かった
夕陽を恨んだこともあった。」

私はね?
自分さえ幸せならそれでいいって
考えだったの。多分
颯はそれに気づいてたから
私の考えがわかってたから

「颯は、夕陽を選んだのかもしれない」

「ふーん」

「で、2人が婚約するって言われたとき、焦ったの」

「焦った?」