「佐々木に連絡できる?」

「まぁ・・・」

すぐに電話をかけた夕葉

「どうした?」
「今ね?夕陽と颯来てて・・・」

すぐに行くという声が聞こえてきた
電話越しなのに、心なしか焦っていたような気がしたんだけど
気のせいだよね?

「なんだって?」

「すぐに来てくれるって」

「そうか」

ピンポーン

「行ってくる」

そう出たのは夕葉で
来たのは紛れもなく佐々木で

「なんだよ?俺、次の仕事で忙しいんだ」

「お前、ピュアイグナイテッドで働いてるんだろ?」

「あぁ」

「俺は、海外に会社を出した記憶はないんだがな?
お前は海外への転勤だといったらしいな?」

「は?」

「ピュアイグナイテッドは、俺の会社の子会社でもある
それがどういう事かわかるな?」

「嘘だろ?」

「少し待機だ。状況次第で、お前を本社に挙げる」

「は?」

「夕陽も夕葉も一緒に居てぇんだろう」

あっ

「海外に出すには早すぎるんだよ。俺の会社は」

まだ、早いそう思うには、きっと
何か考えがあるんだろう

「お前の上と話し合う。それまで
待機だ。何か言われたら、俺からの命令だと
言ってもらって構わない」

「わかった」