慧「悲しいなら、そいつに連絡して慰めてもらえば」

それだけ言って、俺はドアを閉めた。
泣きそうだった彼女の顔は見ないようにして。

それ以降、○○が家に来ることも連絡してくることもなくなった。

......どうせ、他の男と一緒にいるんだろ。

彼女のことを考えないようにしようと連絡先を消し、
俺は仕事に打ち込んだ。

だけどその仕事で、今度は事件が起きた。